眺望も良く、まるで秘密の花園のようにひっそりと…



眺望も良く、まるで秘密の花園のようにひっそりと山の中に存在して、あらゆる生物がそこで生き生きとブドウと共存しているような自然に満ちあふれた畑。そこがシモン・ビーズの赤の最後の収穫でした。

畑の名前はGoudelettes。「小さな雫」を意味する名の通り、畑に着くと小雨がパラパラと降り出した。
「この畑では毎年収穫するときに雨が降るの」と千砂さん。

先人たちはここで空を見上げ、その言葉そのままに同じ感想を抱いたからこそ、この名前が命名されたように思えてならない。

概して暑すぎるくらいの晴天に恵まれた一連の収穫。
赤の最終日にシトシトと降り始めたこの雨は、無事収穫が完了して嬉しくもあり、終わってしまって少し寂しいような、別れを目の前にした同志の収穫者たちのセンチメンタルな気持ちをも象徴しているように思えました。

「花畑のように色んな生物が共に生き生きと育っている。そんなブドウ畑で獲れた、自然に満ちたブドウでユウゴにワインを造ってほしい」と、心のうち希望をたくす千砂さん。
収穫直前は心労で具合が悪くなり、ほとんど何も喉にとおらなかったそうです。

それでもひとたび収穫が始まれば、自ら運転して畑にも出陣し、収穫しながら畑全体を監視し、昼休憩には厨房に指示を出し、夕方には選果をし、裏では洗濯の指示、ユウゴ君の宿題等々…目の回る忙しさ。それでも凜と皆を快活に導き、頑張りとおした千砂さんには心から脱帽です。

赤の醸造では、たしかもう20年以上もパトリックさんのもとで働き続けてきたニコラさんが大活躍。
パトリックさんと同じように判断し、千砂さんも納得できる的確なテクニックで醸造を進めているそうです。
「パトリックのことを本当によく見ていたんだなぁ、と改めて思ったわ」と千砂さん。
安心して任せられるのだそうです。

11月15日放送予定の、NHK「世界で一番美しい瞬間」90分スペシャル 収穫の秋ヨーロッパ大紀行で、シモン・ビーズの一年と収穫の様子が紹介されるそうです!


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