ヴータノワインさんに訪問してきました。






今、訪問してみたい日本ワイナリーベスト5に入る長野塩尻洗馬に位置するワイナリーさんに訪問。醸造家の坪田さんにたくさんのお話を伺ってきました。
・ヴォータノの意味
・ワインのエチケットラベルにはK4と記載。その意味は?!
・坪田さんの前職
・年間生産本数
・なぜここ洗馬にしたのか?!
まず奥様に畑へとご案内していただきました。優しい口調で物静かにお話しする姿からは、農作業を毎日こなしているようには見えません。とても小柄の方です。ここ洗馬に決めたのも、とにかく土壌の調査で日本全国からいくつかの候補があり、結果たどり着いた場所がここ洗馬だった。近くに流れる奈良井川の暴れ川で堆積した土壌はミネラリティー豊富な土壌である。丸い大きな石ころだらけのところです。そこでまず初めに植えたのがメルローでGDC:ジェノバダブルカーテン仕立てを採用した。50歳を超えたころ前職の建築のお仕事を辞め、ココファームへと修行に行く。そこで出会ったブルース・ガットラブ氏の指導の下、試験的に行っていた仕立てである。
ブルース氏からは「とにかくよい葡萄を。そしてお客さんを大事にすること」の二つを教わったとのこと。
このころ今、北海道で活躍されている曽我貴彦氏とも一緒に時間を過ごしたそうで、たくさんの助言をいただいたそうです。
坪田さんの作り出すワインは、とにかく凝縮感があり、すこしつぶつぶ感を感じるタンニン形成のワイン。その作りの理由に迫る。彼の目指すブドウの作り方は、完熟のブドウからのワイン作り。とにかく収穫を引っ張る。収穫直前に雨が降れば3日は伸ばす。もちろん酸化のリスクや病気のリスクも抱えるが、そこは目指すスタイルを追いかける。土壌は桔梗が原のような粘土質とは異なり、ボルドーの左岸的な石ころだらけの土壌。しかも石は丸いためリュードヴァン小山さんの所のような場所の尖った石ころとは違う。つまり川の浸食、堆積物形成の長い年月をかけた場所。
理論的にはカベルネフランやカベルネソーヴィニヨンの方が向いているはずだ。年間生産本数は約6000本。のちに8000本を目指す。坪田さんは良い葡萄を作るため一つ一つ大切に見るために朝から夕方までずっと畑作業に追われる。開拓当初は、リンゴ畑と腰ほどに成長したヨモギだらけで、整備するのにとても苦労されたそうです。そこからの苗植え。好きでなければできないお仕事だ。
ちなみにVOTANOとは、彼の友人から彼に対する呼び名の「ぼた」を取り、「ぼたのワイン」からVOTANO WINEとなったそうだ。そして畑、ワイナリーから見える美しい小室山が4つ。ヒマラヤK2とはいかないが小室の4ということでK4とのこと。なるほど~。ひとつ一つに意味があるんだなぁ~。
ワイナリーでのワインの試飲はありません。今回は事前に承諾をいただいて、ワインの持ち込みをさせていただき、持ち込んだワインを飲みながら、お話を伺うことができた。
ここにもブルース氏の影響を受けた方がいらっしゃるとは驚きです。凝縮感がありながら、どことなく冷涼感もある果実の引き締まり感。そして酸度も落ちないのは寒暖差と夜間の気温の下がり具合によるもの。時折吹く風が冷たく感じ、アルプスからの風、塩尻の太陽、夜間の冷え込み具合も肌で感じた2日間であった。


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