日本ワインを応援するラゴッチャ東京です


 

日本ワインを応援するラゴッチャ東京です。
今日の日本ワインは、山梨:金井醸造さんの「キャネー 甲州」です。
栽培・醸造家 金井一郎氏
彼の信念は、安全で身体に優しい、活き活きとした健全な葡萄を育てること。その葡萄をいかして、自社のある地元「万力」の地でしかできない土地の個性をワインに表現することです。その信念を支える資質として、当然のように農薬を振る栽培家や農家さんと違い、薬を使う事に傷みを感じられる素晴らしい感性を持っています。一郎さんの話しの中に、葡萄の身になって物事を考える優しい言葉が折々に聞かれる瞬間、ハッとさせられます。自然と発せられるその言葉に何か純粋なものを感じ、利益優先の商業的でない小規模ではあるが愛情いきわたる葡萄栽培とはこういう感覚なんだなと、心の芯に響いてきます。現在、ビオディナミの手法を取り入れて栽培から醸造、瓶詰めのタイミングまで、ビオカレンダーに照らし合わせておこなっていますが、ビオディナミを盲信しているわけではなく、あくまで葡萄が居心地の良い環境を造ってあげる事に神経を使っています。ある年の事、「今年は、日照が充分だから、光を集める水晶(ビオディナミのアイテム)を畑にまくのをやめました。」といっていました。病害虫に強い、自然の抵抗力、治癒力をもった活力ある葡萄の樹を育てるため、農薬をふらなくてもすむ樹に育てるため、ビオディナミの手法が有効であれば試してみたい、という葡萄の立場にたって考える強い愛情を感じます。ビオディナミありきでは無いところが素晴らしいですね。ですが、一郎さんからのお話しでは、ビオディナミの不思議な力、有効性もお聞きしています。ミクロの世界での事、人間のスケールではとらえられない、細微な影響が有益に効力を発揮していてもおかしくはありませんね。そんな彼の畑は、実りの季節になると健康な葡萄が成熟するのですが、パっと見、みすぼらしい状景となります。丹念に病果を取り除くため、粒選りで摘果しているので、完全な房が無く端欠け状態です。しかし、残った健康な果粒から生命力あふれる素晴らしいワインが生れるのです。畑に毎日のように入り、その都度、病気になった部分を取り除く手作業を丹念にこなす・・・、とほうもない時間は、最低限の農薬でも振ればある程度軽減できるのに、暑いさなか黙々とその作業をするのです。


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